顔にシミができ始めると一気に老けて見られてしまいます。
いつまでも綺麗でいたいと願う女性にとってこのシミは大敵なのです。
シミというのは、メラニン色素が肌に蓄積され黒ずみになったもののことを指します。

一言でシミといっても様々な種類があり、老齢色素斑と呼ばれるのは紫外線を浴び続けた結果できたシミで中年以降に増える色素斑です。
肝斑は両頬に左右対称にもやっと現れるシミで女性ホルモンも関係していると言われています。
他にもニキビ跡に残るシミを炎症性色素沈着と言います。

トレチノインとハイドロキノン併用することで効果倍増

美白成分入りという化粧用品をよく見かけますが、これはこれからできるシミを出来るだけ防ぐというものでできてしまったシミを薄くすることは困難です。
そこで今注目されているのがトレチノインとハイドロキノンです。

皮膚は三層構造で表皮、真皮そして皮膚組織からなっています。
ここでメラノサイトという細胞がメラニン色素を作りますが、表皮細胞はターンオーバーにより上へと押し上げられます。
最後には剥がれ落ちていくので日を浴びたとしてもやがて薄くなって消えていくのですが様々な影響によりターンオーバーがうまくいかなくなり表皮にメラニン色素が残ってしまいそれが黒ずみとなりシミと言われます。

トレチノインはこの肌のターンオーバーを促進する、つまり肌の表皮細胞を生まれ変わらせ古くなった細胞を排出させる代謝を活性化させる働きがあります。
これはいわゆるピーリング作用で皮膚に意図的に炎症を起こしてその修復過程で皮膚が剥けてくることによって肌を再生させるという方法です。

ハイドロキノンはお肌の漂白剤とも呼ばれメラノサイトに直接働きかけシミの原因であるメラニン色素の生成を抑制する働きがあります。
今あるシミを抑え、これからのシミを作らないようにする効果がありますが更に凄いことにすでにできてしまっているシミや色素沈着にも働きかけ美肌へと導いてくれるのです。

単独で使用することも可能ですが併用することで相乗効果を発揮してくれるのがハイドロキノンとトレチノインの魅力です。
ハイドロキノンは、肌の漂白作用の面で素晴らしいパワーを持っていますが弱点として肌に浸透しづらいという点があります。
いくら良い成分でも肌内部に入っていかなければ最大の効果を発揮することはできません。
その浸透を助けてくれるのがトレチノインというわけです、そうすることで高い美白効果が得られます。

そのトレチノインも逆にハイドロキノンの助けが必要です。
なぜならトレチノインの持っているピーリング作用によって激しい皮剥けや炎症による炎症性色素沈着を引き起こすことがあるのでそれを防ぐためにハイドロキノンを使用します。

このようにトレチノインとハイドロキノンはお互いの欠点を補い合い、シミだけでなく小じわやニキビなど多くの肌の悩みに効果的な治療法となっています。

トレチノインとハイドロキノンの使用方法について

トレチノインもハイドロキノンも効果が高い分、成分も強いので正しく使用することがトラブルを防ぐ上でポイントとなります。
漂白期間はトレチノインとハイドロキノンの両方を使用しますが、ここで大切なのが塗る順番と範囲です、2つの箇所を正しい順序で正しい位置に塗るようにします。

はじめにトレチノインの作用は肌を乾燥させるので必ず保湿を行うようにします。
クリームタイプのものは油分が含まれていてトレチノインとハイドロキノンの浸透を妨げてしまうので化粧水による保湿がおススメです。

次にトレチノインをシミよりも少し小さめに薄く塗り、また皮膚の薄い部分や目の周り半径1cmは避けるようにし、その後しばらく乾燥させます。

トレチノインを10~15分おいて乾燥させたら次にハイドロキノンを塗ります。
これはトレチノインよりも少し広めの範囲にのばしながら薄く塗ります、その後10分くらいおいて乾燥させます。

これらを塗った後は紫外線の刺激を受けやすくなっているので外出する場合は必ず日焼け対策を行うことが大切です。
皮膚をしっかり保護することを心がけましょう。

トレチノインとハイドロキノン療法は、漂白期と治癒期で1クールとなっています。
トレチノインのターンオーバー促進によるケミカルピーリング作用と細胞活性作用は、長期間続けると肌が耐性を付け効果を発揮しなくなってしまうため一定期間あけることが必要です。
2~6週間でトレチノインが効果を十分発揮したら一旦使用をやめて、ハイドロキノンのみを使用して治癒期を過ごします。

十分な効果というのはシミが消えたり薄くなったりすることを指します。
効果をはっきり感じられなかったとしても塗布期間は6週間以内に留めるようにします。治癒期間は漂白期間と同じだけ続けます。
トレチノインの副作用により肌が炎症を起こしやすくなっているので、治癒期間を設けることにより肌を回復させることが可能です。

この1クール治療が終了してもシミの改善が見られなかった場合や、まだ満足できる状態になっていない場合は再び漂白期から始めることが可能です。
しかし2クール目も始めと同様しっかり使用方法と範囲、期間を守り治療することが副作用を最小限に抑え、シミ消しに加え小じわやハリのある美肌を手に入れることにつながります。

トレチノインとハイドロキノンの使用上の注意とは

これまで見てきたように、ハイドロキノンは漂白作用の面で強い働きを示します。
トレチノインはターンオーバー促進により素晴らしいケミカルピーリング作用を示すので効果を期待できる分、リスクにもしっかり目を向けていかなければなりません。

使用方法を守ること、トレチノインをし始める場合は事前にパッチテストを行い肌に合っているかどうか確認しましょう。
また古い角質の除去に伴い、副作用として皮剥けや赤み、乾燥したり痒みや痛みが出る場合があります。
これらはトレチノインが作用している証なので心配は要りませんが肌が薄くなっているのでしっかり化粧水で保湿するようにします。

塗る範囲と位置も気をつける必要があります。
使い始めは特に反応を起こしやすいので、シミ以外の部分には塗らない、目の周りや肌の薄い部分は避けて使用します。

ハイドロキノンに関しては漂白効果が高いので使用量や濃度、使用方法を誤ると肌の一部の色が抜ける白斑の出る可能性があります。
赤みやかぶれなどのアレルギー反応が起きることもあるので細心の注意が必要です。
また光毒性という副作用により肌が日光や光に対して非常に敏感になるため普段よりも紫外線の影響を受けやすくなります。
少しの光でも過剰に吸収してしまい逆にシミができやすくなってしまうので日よけ対策は必須となります。

そしてこの薬の保存期間と保存方法にも注意が必要です。
どちらも1ヶ月以内の使用とします。使い切るか、できなければ処分し新しいものを使うようにしましょう。
トレチノインは冷蔵保存が必要で未開封の場合も有効期限は守らなければいけません、ハイドロキノンは酸化リスクがあるので密閉して冷暗所に保管します。
保管が悪く紫外線が当たっていると酸化が進み、それを皮膚に塗布するとシミが濃くなってしまうことがあります。

副作用を見ていると不安になるかもしれませんが、これら副作用の大部分は逆にこれらの成分がしっかり肌に浸透し効果を発揮している証拠です。
使用方法を守って治療していけば確かな効果が得られ理想の肌を手に入れることができます。

またシミを消すだけでなくトレチノインとハイドロキノンを併用することが効果的です。
ハイドロキノンに含まれるコウジ酸やアルブチンの約100倍もの美白成分による肌のくすみの解消を実感できたり、トレチノインの肌内部のコラーゲンやヒアルロン酸を増加させる働きにより肌のハリを手に入れることができるのです。